奄美(4)

今回は、奄美の旅行中に食べて印象に残ったものを少し…

奄美と言えば、鶏飯が有名ですよね。
最初、”みなとや”へ行ったのですがいっぱいで入ることが出来ず 別の日に偶然通りかかった”ひさ倉”でいただきました。
どちらも超有名店だそうです。
今まで、”だし茶漬け えん”の『奄美大島 鶏飯風』が 鶏飯のイメージでした。
当然ですが、○○風はあくまでフウなので違いました…ww
濃厚な鶏スープ!コレがポイントなんですね。
ごはんに、ほぐした鶏肉・錦糸卵・しいたけ・パパイヤ漬け・たんかんの皮などをのせて、たっぷりの鶏スープをかけていただきます。
おひつでごはんが出てくるので、何杯も食べてしまいお腹いっぱいになってしまいましたが、結構サラサラっといただけましたよ。

  鶏飯

 

奄美大島では、ソテツの実をナリと呼び 食べていたそうです。


        ナリ(ソテツの実)

ただ、ソテツの実には毒があるので、天日干しして砕いて何度も何度も水にさらして毒をぬくそうです。
毒ぬきが上手くできずに、中毒症状がでたり亡くなったりすることもあったそうです。
(奄美パーク内の『奄美の郷』の”シマの道”で、毒ぬきの説明がされています。)
そのナリの粉を使ったスープがホテルの夕食にも出てきました。


   さつまいもとナリ粉の冷製すり流し

この黒い筋がナリ粉かと思ったのですが、黒ゴマだそうです。(後で、ナリの粉は白色だと知りました。)
さつまいもなどの他の素材の味は感じられるのですが、肝心のナリの味はよくわかりませんでした。


鶏飯は、薩摩藩の役人をもてなすために始まった料理だそうです。
そのため、地元の人は あまり食べないそうで観光客向けの料理だとホテルのスタッフさんが教えてくれました。
ナリも、島唄”豊年節”の意味を知ったことにより奄美と薩摩藩の関係を感じました。
どちらも実は、歴史ととても深い関わりのある料理でした。

ありがたくいただきました。おいしかったです!
ごちそうさまでした。

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“豊年節”とは、収穫を喜ぶ唄ではなく薩摩の船がやって来ることを喜ぶ唄です。
もうすぐ薩摩の船が食糧を運んでくるので、飢えをしのぐために食べていたナリではなく米や食料を食べられるという意味だそうです。
その頃の奄美は、薩摩藩によってサトウキビ以外の食物の栽培は許されていなかったそうです。

↑ 島唄を習っているホテルのスタッフさんが教えてくれました。

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